2006年7月1日(土)
1歳65日


右側の黄色マーカーで描いてある”ネコらしき”絵は、お姉ちゃんが毎度描くお馴染みの絵です。

 昨夜遅く、依亜が夢の中にいる頃、恭子お姉ちゃんがお家にやって来ました。ということで、今日はズットお姉ちゃんと一緒に遊べるのです。いつもの公園にもお姉ちゃんが連れて行ってくれ、一緒に水遊びをしてくれました。
 公園から帰宅して、依亜はいつものようにバタンキュー。ママはお姉ちゃんに「絶対に疲れちゃうから、一緒に寝ておきなさい!」と言ったにもかかわらず、「眠くないから・・・」と体を休めなかったお姉ちゃん。夕方になると、眠気が襲ってきて、お姉ちゃんはダウン。「だから言ったでしょ!!」

 今日は依亜が絵を描きました。依亜には手の届かないところにあるホワイトボード、お姉ちゃんが抱っこして、マーカーを依亜に握らせると、赤いマーカーで何やら描きました・・・完成♪
「これはお姉ちゃんの顔だよ!これが顔の輪郭で
・・・」とパパ。「わ〜、依亜ちゃん、すごい!!」とお姉ちゃん。
  “ 依 亜 画 伯 ” の誕生です。

2006年7月2日(日)
1歳66日

布団、乾いた〜?

 今朝の天気予報は曇り、“風向きに気をつけて!”とのことでしたが、ママは雨が降らないことを信じ、お布団と洗濯物を干したまま、4人で近所のショッピングモールへお買い物。
 恭子お姉ちゃんが依亜にお洋服を買ってくれたり、お昼の間、依亜が眠っていてくれたので、3人でゆっくりお食事できたり、充実したショッピングを満喫・・・
 14時過ぎ、ショッピングモールを出ると雨!大雨! お家が近づくにつれ激しく降る。  「あ〜お布団が・・・」ママは大失敗。お家に着くなり、すぐにお布団をしまいましたが、びしょ濡れ。

 夕方、玄関でお姉ちゃんをお見送りしたのですが、依亜は大泣き。お姉ちゃんも辛い別れでした。「また、すぐに会えるよ〜 バイバイ」

 びしょ濡れのお布団はエアコンと扇風機で何とか乾き、夜は無事お布団で眠ることができました。

2006年7月4日(火)
1歳68日

 依亜とママは気分転換、1泊の予定でママ実家へ。いつもはママババが車でお迎えにきてくれますが、今日は電車で行くことにしました。依亜は電車で”大はしゃぎ”、普段はあまり食べてくれないパンやおにぎりもモグモグと食べました。場所が変わればおいしく感じるのかもしれませんね。終始ごきげんのまま、電車はママ実家近くの駅に到着し、ママババのお出迎えをうけました。
 ママ実家に来ても、先ずはお水遊び。そして、恭子お姉ちゃんが仕事を2時間早く切り上げ帰宅。一緒にお風呂に入り、いつもより少し夜ふかししてから寝つきました。

2006年7月5日(水)
1歳69日

 今日、帰宅の予定でしたが、大雨につき、もう1泊することにしました。
 
そんな大雨の夕方、買い物にでかけ、ママババにサンダルや麦藁帽子、水遊び用のおむつ等を買ってもらいましたね。これで今年の夏、海へ行く準備は万端です♪

2006年7月6日(木)
1歳70日

 ママババに送ってもらい帰宅。今日もママババがお夕飯のおかずを作ってくれたので楽チ〜ン。
 お夕飯、依亜は“エビフライ”に興味を示したのですが、身を食べずにシッポだけをカリカリ。

2006年7月7日(金)
1歳71日

 先日ママババに買ってもらった麦藁帽子をかぶり、一番乗りで公園へ。今日はお水遊びをしませんでしたが、いつものおばあちゃまとヘルパーさんにも会えました。
 夕方はパパのお迎えで駅へ。今日は七夕なので、パパが涼しげなフルーツのデザートを買ってきてくれました。いつもは甘いデザートを口にしない依亜ですが、今夜はけっこう食べてくれました。
 曇り空の七夕、星空を見ることができなく残念でした。

2006年7月8日(土)
1歳72日

 今朝は8時から、自治会で近所の神社のお掃除がありました。3人で定刻通り神社に到着したのですが、その時には既にほぼ終わっていて、ほんの少し箒で掃いて、蚊に刺され、お茶をいただいて帰宅。
 その後、お家の周りの草取りをパパとママでしている間、依亜はお水遊び。依亜はびょ濡れ、パパとママも汗をかき、3人ともシャワーを浴びスッキリしてからお昼にしました。

2006年7月11日(火)
1歳75日

きゃぁ〜 タッチ〜

 今朝は6時、依亜に起こされました。パパのお弁当を作らなくてOKの朝だったので、もう少し寝ていたかったママでしたが・・・。
 今日も公園には一番に到着。一人で水遊びをすること1時間近く、やっとお友達が集まりだしたのですが、ほどなく依亜は眠くなり、一足お先に帰宅。
 今夜はパパ、会社の飲み会があったので、依亜とママは二人でお夕飯とお風呂を済ませました。お風呂あがりテレビをつけると、NHKの歌番組でタッチー(細川たかし)が“浪花節だよ人生は♪”を派手☆派手に歌っていました。それを見た依亜はテレビに釘付けで、体を揺らし手拍子でノリノリ。ママは写真を撮るのも忘れ(かろうじて、携帯電話の写真で1枚撮った)、その姿をじっと見つめてしまいました。依亜は、演歌も好きなのかしら?

2006年7月12日(水)
1歳76日

 蒸し暑い日が続き、依亜は食欲ありません・・・今朝はおっぱい以外NGでした。
 今日は久しぶりにママ友達・ケイコママに会いに行きました。ケイコママは第2子を妊娠中で今月末に出産予定にもかかわらず、待ち合わせ場所まで車で迎えに来てくれました。お昼を済ませ、ケイコママ宅へお邪魔しました。依亜はすぐに寝てしまうかなぁと思ったのですが、おもちゃを見つけたら寝てはいられず・・・14時にやっと寝てくれました。
 16時過ぎ、ケイコママは長男のヨシヤ君を保育園へお迎えに行きました。その間に依亜は目覚めスッキリ!ヨシヤ君が帰宅すると早速遊び始めました。
 ケイコママのお言葉に甘えゆっくりさせてもらい、パパの帰宅時間に合わせて失礼しました。帰りはケイコママとヨシヤ君が駅まで送ってくれました。

 ケイコママと久しぶりにたくさんおしゃべり、とても楽しい時間でした。ケイコママとは幼稚園からの幼なじみなので、ママのことをよくわかっています。だから、今日はとてもホッとして力が抜けたのですが、「引き続き、育児頑張ろう!!」とパワーもたくさんもらいました。ケイコママは仕事・家事・育児とこなしているママです。第2子誕生後も、少ししたら仕事にも復帰。小さい体ながら、本当に頑張り屋さんです。ケイコママ、今度は第2子誕生後、実家で会おうね。楽しみにしてるよ♪

 パパと乗り換え駅で待ち合わせして3人で帰宅。1日遊んでお夕飯の準備が出来なかったまま、今夜はコンビニのお弁当にしました。

2006年7月13日(木)
1歳77日

お〜 暑い

 午前中は保険の手続きのため外出。依亜も一緒だったのですが、とてもおとなしく待っていてくれました。その後はお買い物♪バーゲン中のデパートで、依亜へ夏物のパンツを2着購入。お昼は依亜がちょうど眠ってくれたので、ママ一人ゆっくりレストランでいただきました。依亜が目覚め、本屋さんで絵本を買い帰宅しました。
 暑さのせいもありますが、依亜は相変わらずあまり食べません。その代わり(?)牛乳をだいぶ飲むようになりました。毎日コップで2杯位でしょうか。しかし、おっぱいはやめられず・・・・・・

2006年7月14日(金)
1歳78日

 ママは歯医者のため、今日も暑い中、外出です。今日からママ実家へ滞在することになっていたので、ママババとはいつものようにデパートで待ち合わせました。〜〜〜ママが歯医者に行っている間、ママババに子守担当をしてもらいましたが、依亜が眠っていてくれて助かりました。〜〜〜バーゲン中のデパートですから、ママババが依亜へお洋服を買わないわけがありませんでした。ハハハ

 ママ実家へ行く前に、ママジジが入院している病院へ(実はママジジ、先週から入院していたのです)。ママジジは無表情&無口な男なのですが、依亜の顔を見るとニコニコと笑い、「依亜ちゃん、依亜ちゃん」と喋り出します。ママババ曰く、依亜ちゃんは薬だとか。
 今夜から恭子お姉ちゃんとお風呂で依亜もお姉ちゃんもゴキゲン。
 パパは夜になって来てくれました。
 

2006年7月15日(土)
1歳79日

 午前中は水遊び。
 その後、パパとママは二人でお買い物へ。


 午後は5人でママジジのお見舞いへ行き、ユニクロでお買い物。
 ユニクロではパパとママが買い物をしたのですが、依亜も楽しそうに歩き回っていました。

2006年7月16日(日)
1歳80日

 依亜、海水浴デビュー! 水遊び用のオムツをはいて出発!!
 海を見るのは初めてではありませんでしたが、実際に波が近づくと、怖くて恭子お姉ちゃんにしがみつく依亜。パパに肩車してもらったり、お姉ちゃんとママで抱っこしながら波を追いかけていると、少しずつ慣れてきて、笑顔になった依亜。そうなったら、もう怖くない!海とお友達になれました。
 海から帰宅・・・お昼の後、依亜・パパ・お姉ちゃんおねむ。ママも30分程眠りました。

2006年7月17日(月)
1歳81日

 お昼の後、カホちゃん家へ遊びに行きました。
 まもなくカホちゃん家に到着という時、カホママから恭子お姉ちゃんにメールが。“カホちゃん、寝ちゃった”とのこと。でも、せっかくだから、寝顔だけでも見せてもらおうと、あつかましくお邪魔してしまいました。スヤスヤ眠るカホちゃんを見て失礼しようと思ったのですが、カホパパが「もうすぐ起きるから、待っていてよ〜」と・・・30分位で目覚めたカホちゃん(カホパパが起こしたのでは?)ですが、ご機嫌悪くなかなか笑顔を見せてくれません。カホちゃんと依亜一緒の写真もなかなか撮れず・・・カホちゃんの笑顔が戻った頃、バイバイしました。依亜はカホちゃん家を失礼すると、すぐに寝てしまいました。カホちゃん、おねむのところごめんね。
 今夜はお姉ちゃんがお得意のスパゲティを作ってくれました。依亜も“ツルッ”といただきました。
 パパは今夜帰宅、依亜とママはもう少しママ実家に滞在です。

2006年7月19日(水)
1歳83日

ジジがんばって!
ユウ君あいたいよ

 パパは仕事を終えてから、パパ実家へ向かいました。明日、パパジジは手術です。

 今日はパパ弟夫妻に第2子・ユウ君が誕生しました。いとこのコウ君、お兄ちゃんになりました。依亜も早く会いたいね!


[怪獣パパの日記]
 7月5日にパパジジ手術の予定でしたが、術前の検査が思わしくなく、延期に。。。準備も整い、今日パパジジが再入院しました。怪獣パパも明日の手術に立ち会うため、パパ実家に1人で帰省しました。(行くのが面倒で、パパジジも来なくて良いと言ってくれましたが、shigeママが「行きなさい」と言うので・・・)
 夜9時までには帰省すると伝えてあったのに、実家は真っ暗。しばらくするとパパジジから電話「手術の説明が遅くなってしまったけど、もうじきお母さんが家に到着するだろうから待っていてくれ」との連絡。怪獣パパは「あーわかった。待ちくたびれた!遅いよ!」

2006年7月20日(木)
1歳84日

 12時過ぎ、パパからパパジジが手術室に入ったとの連絡がありました。
 本当は今日、ママも病院へ駆けつけたかったのですが、依亜がいるとかえって邪魔になってしまいますので、パパ一人で行ってもらいました。ママも依亜もママ実家の3人も、手術が無事に終わることを祈るだけでした。

 22時少し前、パパからパパジジの手術は21時過ぎに終わったと。長時間の手術でしたが、無事に終わったのでホッとしました。


[怪獣パパの日記]
 11時に”その手”の手術には定評のある総合病院に、パパババ、パパ弟とともに到着。(地元の病院で病気を宣告されたパパジジが、自らインターネットなどで調べ上げ、この総合病院を選びました。)
 パパジジは、さすがに落ち着かない様子で、ウロウロしたり、点滴をしているのにパジャマを脱ごうとして「これじゃ脱げないな」と、おどけたりしていました。(先日、同い年の王貞治氏が手術を成功させたこともあり、少しは安堵していたとは思いますが・・・)
 病院の近所に住む、パパジジの姉達も駆けつけ、昼12時に集中治療室へ出発。パパババと怪獣パパは荷物を運んでいたため少し遅れて治療室前に到着すると、既にパパジジは中で待機しているとのこと。。。入口を開けてもらい、「がんばれよ」と告げると、パパジジはブイサインを返してくれましたが、その緊張感はヒシヒシと伝わってきました。あとは待つのみ。

・・・予定6時間・・・
・・・あと1時間
・・・もう少し

・・・21時、無事終了し、先生から手術の説明を受けました。予想外に病気は進行していましたが、出来る限りの処置を施したとの事。摘出した臓器を見てホッと一安心??
・・・22時、麻酔から覚めたばかりで、まだ夢の中であろう薄目を開けたパパジジに「お疲れさま」と手を握ると、弱い力ですが握り返してくれました。パパババは「疲れたから帰ろう!」「おやすみ〜」と病院を後にしたのでした。

2006年7月21日(金)
1歳85日

 依亜とママはママ実家から帰宅。その前に、ママジジのところへ行きました。ママ実家滞在中、ほとんど毎日、ママジジへ会いに来ていた依亜ですが、そこでお気に入りを発見。パパジジの使っていた“吸い飲み”に興味を示し、それに牛乳を入れるとゴクゴクと飲むのです。今日も吸い飲みでゴクゴクして、病院を後にしました。
 お家に到着。ママは14時から2時間ほど予定があり、依亜をママババにみていてもらいました。しかし心配だったので、予定が済んだら直ぐにママババへ電話。。。依亜はちょうど眠ったから、ゆっくり帰ってきていいよ!と・・・ママがいなくても、依亜は泣くことなくお利口だったよう、安心しました。

 今夜は仕事を終えた恭子お姉ちゃんもお家に呼んで、みんなでお夕飯(ママはカレーを作りました。)パパは帰宅が少し遅かったので、ママたちは先に食べてしまいました・・・。お姉ちゃんが依亜をお風呂に入れてくれてから、ママババとお姉ちゃんは帰宅しました。


[怪獣パパの日記]
 朝一番の電車で家にも寄らず、直接仕事に向かいました。1日くらい休んで、パパジジの様子を見てから帰宅しても良かったかな?

2006年7月23日(日)
1歳87日

 パパが新宿でお友達とお約束があり、依亜とママも一緒に出かけることにしました。パパがいない間、依亜とママはtakashimayaで待っていましが、日曜日で人の多い新宿、落ち着ける場所をなかなか見つけられず、デパートをゆっくり見る気力も、カフェでコーヒーを飲む気力も失せ、デパートのエレベーターを待っているのも疲れてしまうありさま。紀伊国屋で依亜に絵本を2冊買い、パパを待っていられず先に帰宅してしまいました。


[怪獣パパの日記]
 パパジジの回復具合が思わしくなく、パパババとパパ弟が交互に病室に泊まっていたそうです。怪獣パパは、そんなことも知らずに新宿で遊んでいました。ハハハ

2006年7月24日(月)
1歳88日

 朝、パパババからパパジジが肺炎になってしまったと電話がありました。肺炎を治してから、次の治療に入るとのこと。早く良くなることを祈るのみです。
 離れて暮らしていると、パパジジ、パパババの力になれず、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。


[怪獣パパの日記]
 なぜか眠れず・・・明日の日記へ

2006年7月25日(火)
1歳89日   注意:読みたい方だけ続きをどうぞ。

 パパジジ、急死・・・想定外のことが起こってしまいました。

 日付が変わった真夜中過ぎ、ママが自分のノートに日記を書いていると、パパがお布団から出てきて「パパジジ、大丈夫かな?苦しがってる・・・」と。「大丈夫よ!パパジジ、痰が切れないようだけど、ちゃんと取ってもらっているし。週末、3人でお見舞いに行こうか?」・・・そんな会話をしてから、お布団に入りました。
 ・・・そして、その2時間後、電話が鳴りました。
 大急ぎで着替え、依亜はパジャマのままで着替えだけ持ち、3人で車に乗り込み病院へ急ぎました。
 パパジジに大きな声で呼びかけるパパ、パパババ、パパ兄、パパ弟・・・ママは言葉を失い、ぼう然としていました。病院に着いた時、依亜は眠っていたのですが、まもなく目覚めたので、パパジジに依亜の手足に触れてもらいました。すると、パパジジの表情が変わりました。
 ・・・しかし、私たち3人が到着してから2時間後、パパジジはそっと息をひきとりました。

 この日記で、パパジジの体調についてふれることはありませんでした。なぜなら、必ず良くなると思っていたからです。

 パパ、ママ、依亜の3人は先にパパ実家へ戻り、パパババ兄夫妻と共に、お家の中の片付け等をしました。パパジジが帰宅したのは15時半頃でした。
 まさか、パパジジがこんなかたちで帰宅になるとは、誰も思っていませんでした。悲しい・・・信じられない・・・

 依亜とママは今夜電車で帰宅、明後日のお通夜に間に合うよう、パパ実家へ行くこととしました。


[怪獣パパの日記]
 昨晩、布団に入り目を閉じると、滅多に見ることのないパパジジの姿が・・・「苦しいよ。助けて、早く来てくれ〜」と言うのです。。。とても心配になり、涙ながらにshigeママにパパジジが呼んでいる事を伝えると、冒頭のように慰められました。(実は怪獣パパの祖母が亡くなる時にも枕元に来てくれたため、”もしかしてパパジジも”と、余計に不安を覚えたのでした。)

 不安で一杯の怪獣パパでしたが、落ち着きを取り戻し、熟睡した頃に電話の音が・・・「ホラッ、やっぱり、何か会ったんだ!」  これほど深夜の電話は非常事態の何物でもありません。shigeママから受話器を受け取ると、電話口にはパパ叔父「早く病院に来て欲しい」と。
 動揺する怪獣パパだけでは、車の運転が危険だと、shigeママも依亜も一緒に行くことに。
 運転しながらも怪獣パパはパパジジと会話をしていました。時にはパパジジを励ましながら、深夜の道路を駆け抜けました。・・・フッと先ほどまで怪獣パパの耳にはハッキリと聞こえていたパパジジの声がパタリと聞こえなくなりました。  怪獣パパは、病院にいるパパジジに向かって声を掛け続けると同時に、アクセルを踏むしか手段がありません。

 やっと病院へ到着。特別な部屋へ案内。医療機器を沢山付け、ベッドに横たわるパパジジ。
 呼吸をしているように口が動いてます。でも、体は動きません。目は半開きだけど見えません。手足は冷たいです。あらゆるところから血が出てきます。先生も手段なし。もう逝くのを待つばかり。・・・声は最期まで聞こえるんだって!
 「おーい!起きろー!・・・!・・・!・・・!」手を握り、足をさすり、顔をなで、周りを気にすることもなく大声でパパジジを呼び続けました。依亜も握手をしました。パパジジは笑いました。最期の最期まで、自然に絶えるまでパパジジは笑ってくれているようでした。
・・・
 「先に家に戻ってるね」 怪獣パパは大忙し! パパジジが家に帰ってくるよ! 部屋を綺麗に片付けなきゃっ。 パパジジが帰って来るんだもの。

2006年7月26日(水)
1歳90日
 夕べは遅い電車だったので、依亜は途中で眠ってしまい、帰宅してそのままお布団へ。今朝は依亜のシャワーからスタートしました。
 午前中、パパ実家へ送るもの(着替え)を箱に詰めました。依亜をおんぶして、段ボール箱2個をかかえ、近くのコンビニから発送。その後、依亜を公園で遊ばせました。

 依亜が公園で毎日遊ぶようになってから、ママは毎日のように携帯電話で依亜の写真を撮り、パパジジへ送っていました。今日も強い日差しの中、麦わら帽子をかぶり、元気に遊ぶ依亜の笑顔を撮りました。そして、いつものようにパパジジのメールアドレスへ送りました。でも、もうパパジジからメールが届かない・・・とても悲しくなりました。


[怪獣パパの日記]
 一晩、父に寄り添いました。いつも起きるのが早かった父。顔色もよく、今にも起きそうでしたが、起きることはありませんでした。母も寝室に行ったが眠れず、一緒に朝を迎えました。父を何度も起こしましたが、起きません。
 今日はお線香をあげに多くの人が来てくれました。父が死んだの?
2006年7月27日(木)
1歳91日

 パパジジのお通夜。
 依亜とママはパパ実家へ電車で向かいました。
 パパ実家へ着いてまもなく、パパジジは家族、親戚の手で納棺されました。
 そして、夕方からお通夜。パパジジの急な死は誰もが信じられないことでした。

 今夜はママと依亜とコウ君で一緒に寝ました。兄妹のようによく似ているコウ君と依亜。寝顔は本当にそっくりで、二人が並んで寝ている姿はとても可愛い!
 ママが依亜のおっぱいで目が覚めると、コウ君はお布団の外に投げ出され、床で眠っていました。依亜の寝相が悪く、投げ出されてしまったのね・・・


[怪獣パパの日記]
 さらに昨晩も父に寄り添いました。2日間、父といろいろな話をしました。お通夜の朝、父が起きないことに気づきました。昨日まで笑っていた顔が強ばってきました。父が死んでしまったんだと感じました。
 何でも自分で作ってしまった父。新鮮な野菜。美味しい手料理。綺麗にしていた庭。立派な家。壊れた物も直して大切に使う。・・・そんな父に恥をかかせるわけにはいきません。手持ちぶさたな怪獣パパは掃除と草取りをすることにしました。「どう?綺麗になったかな?」
   (そうそう、グズついていた天気は25日から夏日になりました。)
 棺桶に入る父、狭いけど我慢してね。貧乏性で物書きが好きな父に、新聞広告の裏紙と鉛筆。そして大好きなタバコ。shigeママが書いたパパジジ宛の手紙。食べ始めたら止まらないお菓子。母が煎れた甘いコーヒー。
 お通夜になりました・・・まだサヨナラはできません。目の前に父の肉体があるかぎり、最期の悪あがき。そして、父に最期のワガママを言ってあげるのです。「こんなに迷惑を掛ける息子を置いて逝くのですか?」
 今晩は久しぶりに眠ることができました。そして、ママと依亜、おつかれさま。ありがとう。

2006年7月28日(金)
1歳92日

 パパジジのお葬式・・・パパジジとお別れです。
 棺にはパパジジ愛用の品々の他、昨夜、ママが3人の代表で書いたお手紙と、パパジジに見てもらうことのできなかった、海水浴の時の3人での写真も納めました。そして、依亜はパパジジの胸にお花をおいて・・・パパジジは天国へ旅立ちました。
 お葬式にはママババ、恭子お姉ちゃんも駆けつけてくれました。その急な死に言葉がないとママババ、パパに会うなり泣き出したお姉ちゃんでした。

 パパジジの葬儀が終わりました。夕方、依亜は熱を出しました。体温計がなかったので、何度かわかりませんが、かなり体が熱かったのです。しかし、本人は元気に動き回っていました。お風呂はパスして、パパが依亜のおでこを濡れタオルで冷やして・・・ここ数日、移動があってバタバタと、依亜は疲れが出たのかな?

 こんなに早くパパジジとお別れするなんて、考えてもいませんでした。ママも言葉がありませんし、言葉を探そうとすると、胸がつまってしまいます。こうして日記を書くのも難しいです。
 パパジジは本当に“良い人”でした。人のイヤがることを何気なくやってしまう“縁の下の力持ち”、そして、いつも冗談を言っては周りの人を楽しくさせてくれる天才でもありました。
 ママはパパジジとは正反対の父(ママジジ)を持ったので、パパジジは本当に理想のお父さんでしたし、この2年間はたくさん笑って、本当に幸せな気分でした。また、なにより、パパジジは依亜を可愛がってくださいました。パパ実家には依亜の写真がたくさん飾ってありますし、病院へも依亜のアルバムを持って入院でした。昨年9月、初めてパパ実家へ依亜が行った時、“依亜ちゃん、いらっしゃい”の看板を外に出し、依亜の到着を待ちきれず、玄関で待っていてくれたパパジジ。クリスマスプレゼントの大きなプーさん、依亜(時にはママやママババ、お姉ちゃんにも)へとインターネットオークションでプレゼントを買ってくれ、3ヶ月前の誕生日にも“おめでとう”の看板を作ってくれたパパジジ。先月末、パパジジ入院前にパパ実家へ3人で行った時、「依亜ちゃんが今度来る時、パパジジは元気になって帰ってきてるから!大丈夫だから、心配しないでね!!」と言っていたのに・・・もうパパ実家へ行っても、パパジジはいないのです。パパ実家の犬猫4兄妹もグッタリしていて、本当に悲しそうでした。
 パパババの深い悲しみ・・・私たちに何ができるでしょうか?パパババの悲しみが癒されるには時間がたくさん必要です。これから、みんなで支えていきましょう。
 そして、パパの悲しみ・・・
 パパジジ、寂しいです、本当に寂しいです。パパとママ、パパジジとパパババをお手本に、これからも仲良くやっていきます。パパジジ、今まで本当にありがとうございました。ありがとう、パパジジ。みんなパパジジが大好きです。ずっとみんなを見守っていてください。


[怪獣パパの日記]
 「パパジジ、怪獣パパはもう平気だよ。守るものがあるんだもの。がんばるよ!」
・・・と強がりたいけど、この悲しみはいつまで続くのでしょう。突然、悲しみが襲ってきます。それ以上に母の悲しみは測りしれません。
 「ちょっとばかり早かったね。順番間違えちゃったね。」
 「何で死んだの?何で最期の最期に弱気になったの?ズルイよ!」
 「幸せだった?楽しかった?良い人生だった?」
 父に言いたいこと沢山あったけど、もう遅いね。
・・・
 父のこと、みんな好きでした。来てくれる方々の話を聞けば聞くほどに、そう感じます。shigeママ日記にも書いてあるけど、幼い頃から苦労し続けて来たのに、それを苦にすることなく働いてきました。また、冗談や戯ける姿は日常茶飯事。怒った姿を見たことがありません。その代わり母だけには反抗していたようですが・・・、母は「喧嘩相手が居なくなって寂しいよ」とポツリ。
 父に直接は言いませんでしたが、怪獣パパの最も尊敬する人は父でした。ダメなところも多いかもしれないけど、理想の父でした。

2006年7月29日(土)
1歳93日

 依亜の熱は下がりました。6時起床の依亜に合わせ、パパもママも早起き。パパは早速、パパ実家の片付けです。

 ところで、依亜はパパ弟(コウパパ)が大好き。パパ実家滞在中、コウパパが来るとテンションがあがり、抱っこしてもらおうとコウパパの後を追います。コウパパ曰く「依亜ちゃんは愛人」と。

2006年7月30日(日)
1歳94日

 夕方になってしまいましたが、コウ君の弟・ユウ君に会うため、コウママの実家へお邪魔しました。生後11日のユウ君、可愛い!そして、コウ君にそっくり!!兄弟ですね。

 お夕飯、お風呂を済ませ、パパ実家を出ました。パパババ、寂しくなっちゃうけど、私たち3人、またすぐ来るからね!待っていてね!!


[怪獣パパの日記]
 母へ。犬猫がイッパイいるから寂しくないね。まだまだやらなければならないこと沢山あるよ。でも・・・うん・・・仕方ないよな。すぐに遊びに来るから、父の分まで依亜(と息子夫婦)を可愛がってあげてください。